風と陽射し

冷え症という感じなのだが、実家に住んでいた頃に比べると私の手足は格段にあったかくなったし、寒がりという印象もほとんどないと思う。

いつも薄着だねと言われるが、薄着をしている訳ではない、カシミアのニットにヒートテックとか来ているし、スラックスの下にはレギンスだって履いている。それにコートを羽織ってマフラーを巻いていて、それでも薄着の印象があるらしい。これ以上一体、人はこれ以上何を着ているのだろうか。

一日中外にいるとかなら私だってダウンを着るとか考えるが、オフィスに行くときの服装は大体みんな一緒じゃないかと思うんだけども、なぜか人から薄着と言われる始末。アンゴラニットとか、ローゲージニットとかボリューミーなら何もいわれないのだろうか。まあ、別に何を言われてもいいんだけど、単純に疑問なのだが。薄着だと言われたら、何を着たら薄着に見えないのかを聞いてみよう。

 

以前も書いたが、私は音楽がとっても好きだ。だけど、ライヴへ行く機会がめっきり減ったので、音楽を真剣に?というか聴く機会もそんなになくって、貪欲に聴きたい音楽を探すこともほとんどなくなった。

それに美術館へ行く機会も減って、旅へ出たのだが、海を眺めにぼんやりしに行くという感じで完全に正常な状態を保つための息抜きという感じだった。

私にはここ数年失っていたものがある。時々あったって思っていたが、それって結局全然別物だったことに昨日気づいた。心ときめいたり、ワクワクするという感情を最後に味わったのって一体いつだったんだろう?

2022年の秋冬にかけて新しいことを始めようと本気に考えるようになって、それでも変わらず仕事がとっても立て込んでいて時間の余裕がなく、モチベーションは地にめり込む程度の低さで、いつもいつも息をするように心の中で辞めたいと呟いていた。そんな有様だった。

その中で入院が決まり、なんとなく数日しっかり休むことができた。病院は確かに退屈だったが、会社用のPCを開かないという言い訳にできたし、病室へいる間は連絡も最小限にしてもらっていた。退院したという連絡をしてからは、休みなのに普通に連絡が入っていたけれど。

そのせいで私は本当にもらった休みよりも、より少なく休んでいたような気分になって、本当にその時は気が滅入って仕方がなかった。大晦日に実家に戻っていつぶりかの家族に会って元気な姿を見せれたことは母を安心させた。

私は年始から普通に働き始めて、いつも通りの月初の忙しさを体感し、いつも通り過ぎて数日お休みしたが新鮮さのカケラもないことを残念に思っていた。でもそれは元からわかっていたことだった。いぜんも2週間休んだ時にも復帰1日目から新鮮さも懐かしさもなく、知っていたって感じだった。いつも通り、なんの変哲もない。それが私をがっかりさせた。だから今回の休み明けがあまりにも普通だったことについては驚くこともない。

月初からずっと忙しく、今年もバタバタしているんだろうなと予測ができるが、年末までの鬱屈な気分は今はなくて、どっちかというと気分はいい。体はめちゃくちゃ疲労しているが、今年は昨年から時間が不足して不十分のままになっていた勉強に本腰を入れることができればいいなと思っているが、プライベートの時間確保には仕事の時間制限を設けることが課題かなと思っている。私の業務量を減らしていくことを考えようと思う。

転職するか、副業するとかで何かしらの対応をして準備したいなと思ったり、やっぱり昨年には踏み出せなかった勉強にも本腰を入れようとか、いつになく前向きな気分で過ごせていて、なんだか気分がいい。今日も曇り空でいいお天気でもなかったけれども、窓からひんやりとして風が入ってきて、薄曇りの明るく弱々しい光が部屋の奥まで差し込んで気持ちのいい時間を過ごした。陽射しと風通しがあるだけで、本当に気持ちがよくて、その景色の写る部屋で過ごしているといつも幸せだなあと感じる。

私の年始はいつもただの月初で、大晦日と元旦にはいつもの夜明けしかなく、同じ日々の連なりでしかないと数年思ってきたけれど、今年は本当になんだか気分がよくて、気持ちよく日々を過ごしている。めちゃくちゃ時間がなくて、私に振られている業務は誰のチェックも入らずに、私で完結してお客様へ投げていくようなフローになってしまっているし、まるで私が責任者のような動きになってしまっていて、本当に時間が取れない1週間を過ごした。ヘトヘトで帰ってきて1人残業して、1人早出する日々。それで勉強する時間も取れず、洗濯する時間も料理をする時間も元気もなかったけど、それでも私は楽しい予感と一緒に意気揚々と過ごしている。なんだか気持ち悪いが、躁鬱状態で言うならこれが躁状態なのかもしれない。

精神衛生上、必要不可欠な旅というより、楽しむための旅とかもできたらいいなと思っている。この気分がいつまで継続するのかは未知数だけど、今年はいつになく前向きに過ごせているので、やる気のあるうちに始めて進めてしまいたい。

 

先日、久々に新しい音楽を聴いて、それから自分がどこかからどこかへ浮上している気分になった。心ときめいたのは何にだったのか、心ときめいたような気分になった、のかもしれないが、悲しく切なくて泣くんじゃなくて感動して感涙したい。

GEZANがツアーするんですね、大阪はいつなのだろうか。行ける日程だったらいいな…