存分にやんなさいよって

出張が立て込んでいて、割と出払っていることが多い。

いつも出張の時は、イベントごととかの開催対応が多いから、ほとんどの場合ホテルには寝に帰るだけになるのだが。今回の出張はそういうイベントとかがなくて、通常業務の補助で入っているから定時でホテルに戻る感じだ。

それに同僚がいないし、はっきり言って、田舎だし、暇すぎる。何より、1人でご飯を食べることも飲みにいくこともできないから、終わってからの時間はお買い物とか以外にすることがあまりない。

なんせ田舎だから仕事が終わるとお店も大体終わっていてご飯屋さんかコンビニ以外は営業を終了している。だから私は大体コンビニで済ませている。

とにかく暇すぎて何もすることがない。普段だったら洗濯したり、家の用事をするとか、こんな定時に終われるなら友達の店に行くとか選択肢はあるのだろうが、ここは何もない。仕方なくホテルでTVをつけるもチャンネルが少なすぎて、見るものがない。

アマプラを見るとかしていたが、ホテルのWiFiがめちゃ重になってしまって動画を見れなくなってしまった。攻殻機動隊とハイキューを見ていたのだが。いつも出張は新幹線を利用するんだけど、乗り換えが多く、めちゃ面倒なので時間はかかるが高速バスを利用した。乗り換えがなくて楽ちんだ。バスの車内でハイキューを読んでいたので、既に見たが再度動画を見ていたのだ。

それに朝、BSのどこかでハイキューの一挙放送をやっていて、夏休み合宿の回を見たこともあり、続きを動画で見ていたのだが、動画が重くなってしまったので、やはり退屈になってしまった。

出張先に持ってくるのを忘れたボディケア用品を購入した店の近くにアニメイトがあって、店頭の漫画本の陳列棚に大量の大きなハイキュー本が並んでいたので、思わず購入してしまった。電子でしか読んだことがないので、紙の本は初めて。スマホサイズで読んでいることを思うと画角も大きく、いいね。

現主将と次期主将という感じでいいシーンが満載。この辺が結構シビれる。

 

コミックスの2〜3巻くらいの分量が一冊に収まっていて、扇南から青城戦前までの春高予選が収まった本で、画像の通り5巻。1〜4巻は勿論持っていない。電子で持っているからね、場所もとるし両方はいらない。と思う。でも紙もいいだよね、とは思った。確かに。

出張先のアニメイトに行ったのは2回目だ。最初の出張の時に、同僚に連れてきてもらったから。アニメイトって行きにくい雰囲気があると勝手に思っていたけど、そうでもなかった。見た目は漫画がメインの本屋さん。それにこの本を買ったときに、イラストカードをもらった。B5サイズの縁下次期主将が試合に出て、緊張と重圧で押しつぶされそうな時に、自身の精神力で自分を奮い立たせて、大声で自分を煽るシーンで、胸熱。

 

定期的に読むと、相変わらず同じシーンでシビれるんだが、こういうのを万国共通って言うんだろうなと思うんだよね。泣きたくなるシーンとか泣きたくなってしまう音楽とかって人間の性質に沿った描き方をしているとかなんだろうなとは思う。描いている人も泣きながら描いてんだろうな。わからんけども。

私にもこんくらい頑張れたらいいのになーって思ってしまう。結局、こんなふうに頑張れるのも才能だと思うし、そこまで頑張りきれないのは性質だろうなと思う。熱血とかなってみたい。心底、限界まで頑張りましたって胸張って言ってみたい。そんなことって全然ないなと思うのであった。どんだけ脳内に情熱大陸の音楽を流したって、私は熱血で努力をして、精一杯やりました!って言える状態に全然なっていない。手を抜いているわけではないと思いたいが、無意識に手を抜いてるんだろうかね?わからん。でも生まれてこのかたずっとだからよくわからない。他の人の心の中までわからないし、熱血に見える人だって、同じタイミングで完了をしているのかもしれないし、ただ見た目が熱血風なだけかもしれんし、とも思う。ただ、映画とか漫画とかなんでもいいけど、人の心の中を語っているのを見る限りは、どうやら違っている感じがするんだよな。私も頑張っているって思うし、その時はとっても苦しいとかしんどいとか思うけど、過ぎ去ってしまうと、そんなに私は頑張れたのか?と思ってしまう。悔いの残らないことってなんだったのだろう?と。

だからってあれ以上に何ができたのだろうとも思うし、過ぎ去ってしまったものは辛さもしんどさもほとんど私の中には残っていない。達成感なんてないし、何もないんだが、そんなもん?

昔の私は自分の感覚以外を何も信じていなかったので、ドラマとかアニメとかの人の感情とかも演出上のもので、世の中には存在しない架空のものだと思っていた。だって私はそんなふうに思わないし、そんな状態にならないもの。って思っていた。作り物だから、わかりやすい表現をする習わしなのだと無意識に思っていた。自分の思うことが全てだと信じていたが、そうでもないのかもしれないと、バカな子供自体を経た時にハッと気づいた。

この人たち本気なんだ…本気で彼氏の浮気とかを疑ってヤキモキしちゃうんだ!とか、本気で友達に嫉妬しちゃうんだ!とか衝撃だった。ネタではなく?漫画の真似ではなく?本気なの?ってちょっと思っていたけど、本気だった。人って本気でそんなふうに思うんだ、そんなに必死に頑張るってことが起きるんだ、なんのために?それって、その後どうなるの?

最悪のことにはならないって思っていた部分は確かにあるのかもしれない。どんなことになったって、最後にはいつも私は普通に生きている。それ以外にはなり得ないと思っていた。

本当の瞬間はいつも死ぬほど怖いものだからとブルーハーツは歌っていたが、確かに、そういった瞬間がなかったわけではない。でも私は生きているし、それ以外は何もないなと思う。

 

今日、知ったのだけど、5/20は中国では告白の日らしく、バレンタインとかと一緒で恋人に?好きな人に愛の告白をするような日なんだと聞いて、なんだか可愛いなと思った。もう21日だけど。