果てしない世界

大人というものはアニメを見たりしないものだと思っていた。大人は漫画を読まない。みたいなことだ。

 

とはいえ、私の父親は漫画が好きで、ブラックジャックが揃っていたし、ガンダムを観ていたし。兄が買う漫画も一緒に揃えていたくらいだ。でも大人はアニメを見ないと思っていた。

夜中にアニメをやっていることが不思議でならなかったが、夜遅く帰ってきて、TVをつけるとやっている夜中のアニメを流し見ているうちに、子供向けではないのだなと理解した。

TVで何度か見たことがあるが、まとめて見たのは、Re: ゼロから始める異世界生活というアニメだ。

その第1章をプライムで見終わった後、数日で、TV放送で第2章を見た。最初の放送がいつだったのかよくわからないが、1から2章の間はおそらく数年の歳月があったのだろうなと思う。その間、あんなに気になる状態で放置されるのか?と思うと。

と言っても、2章の終わりも、ここで?という感じだった。観終わってすぐは気になってはいたが、自分の生活があるわけなので、いつまでもかまけていられない。

余談だが、この原作はラノベらしく、漫画じゃないらしい。ラノベってなんなんだよと調べたら、小説だった。小説をなぜラノベというのかわからないが、ともかくなんかのジャンルなのだろう。書いていたかもしれないが覚えていない。

これが漫画だったら、続きが気になってどこかで買ったかもしれないが、ラノベなので、読んでいない。ラノベって言葉を初めて使った気がする。ラノベライトノベル

 

 そのRe: ゼロから始める異世界生活には、スマホのゲームがあって、ストーリーを進めながらキャラの育成をするというゲーム。おそらくだけど、ゲームとはたいていそういうものだろう。

私はあまりゲームをしない。何故なら才能がないからだ。

子供の頃からしてこなかったから、余計にゲームと長い付き合いをしてきた人たちと比較すると同じ大人とは思えないくらいの実力差がある。というか、コントローラーをまともに扱うことができない。

私はスマホゲームしかできないのである。

私がゲームを継続できない最大の理由は、その果てしなさにある。いつまでもキャラクターを育成し続けないといけないし、はっきり言って終わりなどない。ないのだ。ない。

大体いつも飽きてしまってやめてしまう。でもゲームとはそういうものだろう。このゲームはストーリーがメインでもあり、選択肢を選んで進んでいく。と言っても選択を誤ったら死ぬとかそういうものではない。死ぬときは絶対に死ぬし、生き返るときは絶対に生き返るのだ。

なんなら主人公のスバルくんは死に戻りができる。

死んじゃったら有無を言わせず、直近のセーブポイントで生き返ることになっている。ただ、セーブポイントがどこなのかを本人もわかっていないし、いつ更新されたかもわからない。なので、彼は死ぬことができない。

 

最近、アニメで言うと第1章だが、ゲームで言うと第3章が公開されて、あの、スバルくんがレムを誘って逃げようというシーンを見ることができた。アニメでも泣けたが、ゲームでも泣けた。多分誰でも泣いてしまうような言葉だろう。レムが見ているスバルくんを知らないくせに。みたいなことを言って、泣かせる。

 

 何が言いたいのかというと、私は果てしないキャラ育成ゲームをしているってことだ。

 

私の友人にはゲームの話をし始めると止まらない人が2人いて、2人が話していると夜明けまで2人きりで話をしているので、分け行ってはいけない。その彼がゲーム実況を始めたらしいので、思い立ってチャンネル登録をしようと思って探してみた。

しかしながら、彼がゲーム実況していたのは全くよくわからないオンラインゲームでなんかで、私なんかじゃ手が出ない感じのゲームだったからチャンネル登録はしなかった。ごめん。

その代わり、リゼロスのゲーム実況とかガチャ回しますみたいなのを見て、面白かったので、友達のチャンネル登録はしなかったけど、この人たちのチャンネル登録をした。

1人、めっちゃ面白い人がいて最高なんだけど。面白すぎる。話し方とか大好き。

浅見さんとか、古市憲寿みたいな話し方の人が好きなんで、ちょっと通じるものがある。というか、ただの標準語ぽい早口ってだけかもしれないなと思う…

 

ゲームには聞いたことのない言葉がたくさん出てきて、ちょっと何言ってるかわからないことがあるので、検索しながら意味を理解している。リセマラ、リタマラ、デバフ、バフ、パッシブ、スキルマ、ステルス。ゲーム用語なのかなんなのかわからんのですが、営業用語?もわからなくて、ふんふん頷きながらスマホで検索しつつ会議に出ていることがある。

リソースとかってリソースっていう必要あんのか、この野郎と思うが、口に出したりしない。

 

 

ゲームをやっている男の人をTwitterでフォローしているんだけど、その彼も何を言ってるのかわからないことが多くて、名前を聞いてもわからなくて検索したら、ゲームの有名なキャラクターとか、AV女優とかで、知らないことが多いんだなと実感する。

その名前が誰なのかを知ったところで、その人自体を知らないので、話の筋が全く見えず、何が言いたいのかわからない。結局わからない。

 

対面で話をするときに、私がゲームとか知らなそうだと思ったら、相手はそんな会話をすることがないので、私は結局知ることがないのだ。多分一生知らないで生きていく。自分はなんの話がわかるんだろうなと思う。

 

第26話 それぞれの誓い

第26話 それぞれの誓い

  • 発売日: 2020/07/09
  • メディア: Prime Video