アニメの立ち位置

最近、どうにもならないくらいに、落ち込んでいて、こうなったら仕事なんてやめて何か別のことをしてやろうなんて思い至った。

時折、会社の同僚から、このご時世に正社員で入れることのありがたみを感じている。的な言葉を聞くことがあって、この人は偉いなあと思って聞いていた。そんな風に考えたことがないからだ。

だとしても、私が本気で退職するとなれば結果的に転職することになる。リタイアして悠々自適に過ごせるならいいが、そういうわけにも行かない。転職となると話はまた別の問題を引き連れてくる。一体、自分は何がしたいのか。そして何ができるのか。

 

何がしたいのか。そこでまず私はつまづいてしまった。何がしたいか?何がしたいか?ってどういう質問か?という感じである。

私がしたいのは、睡眠であり、電話やPCからの開放であり、スタッフマネジメントからの脱却である。現在の業務はともかく私に金銭以外をもたらさないと感じている。

ただ、何がしたいと言われると、上記でいうと睡眠しか該当しない。私は眠りたいので仕事を辞めるなんて、まるで、死を選択しているように聞こえるではないか。いや、せっかく仕事を辞めるんなら自由を満喫したいし、死にたくなんてない。

やりたいことって何?なんだろう。私は何がしたいんだろう?少なくとも働きたくなんかない。ということしか言えない。

やりたいことが見つかるまで、見つけられなくても、本当に我慢できなくなる限界の手前までは現職を続けようかなと思う。不本意だけど。

子供の頃になりたかった職業は?って聞かれて、思い返してみた。漫画家、薬剤師、旅人って感じだったなと思う。

 

いつもは3日間、丸々仕事から距離をとるとなんとなく持ち直していたんだけど、PCとか電話のせいで3日間仕事から手を離すなんてできなかった。有給を使ったのに、3日の自由を得ることができなかったので、合間に出勤して、都合2回、合計6日間の休みを手にした。どっちも在宅で仕事する羽目になったけど。

ようやく、それでなんとかメンタルを持ち直した。これまではジムに行くとかライヴへ行くとかでメンタルの面倒を見てきたけど、どれも対応できないので、割とヤバめになることが増えた。音楽を聴くことは毎日しているけど、それは私に非日常をもたらさないし、気分転換には弱すぎる。それくらい私は音楽を聴きすぎていると思う。

 

プライムビデオで鬼滅を見てから、アニメを見ることに抵抗感がなくなったこともあり、気分転換に漫画を読むとかアニメを見ることが増えた。

それで知り合いに勧められてハイキュー!を見てしまった。漫画は完結しているそうだが、45巻も買うことはできないので、アニメ放送分を見切った。とっても素直で前向きで一生懸命な高校生の話で、清々しいし、可愛らしいのだが、バレーボールという特性上、チームワークについて語られることが多い。そこが仕事を忘れきれないマイナスポイントだった。

とっても面白かったので、続きが見れるなら見たいと思っている。アニメ放送分以降の話自体は一切知らないので、春高でどうなったのかはまだ知らない。勝つの?負けるの?って感じ。主人公は体格的優位はないが、ポテンシャルが高く、メンタルが素晴らしい。誰からも愛されるという好印象の高校生。技術面では未熟なため、劣等感を抱いても腐らないジャンプっぽいいい人物だと思う。

呪術廻戦は漫画を大人買いして、きちんと読んでいる。渋谷事変と0巻でメソメソ泣いてしまう他は、泣きの漫画って感じではない。人がともかく死ぬ。名もなきモブキャラも盛大に死ぬが、主要キャラも死んでしまった。BLEACHが一番近い感じがするので、面白いの?って聞かれるとBLEACHぽいかもよ、と伝えてる。なんとなく。

BLEACH自体を読んだのは結構昔で、愛染を倒して、真子とかが出てきたところあたりまでしか読んでいないので、本当のところ、どうなったのかはよくわかっていない。そのため、両者を比較することができないのだけど、一護が死神になった経緯と虎杖悠仁が呪術師になった経緯は結構似ているし、普通の高校生が本当は普通じゃなかった。てところはいい感じに似ている。主人公がいい人間というのも、暗い感じの話にはちょうどいいのだろうなと。

 

気分転換にアニメや漫画は最適なんだが、電子書籍なこともあり、結局とっても目が疲れるところがどちらもマイナスポイントかな。でも通算6日を駆使して、私は持ち直して、なんとなく仕事へ向かっているのだった。

やっぱり映画とかドラマよりも現実味がないところが非日常を味わうには向いているのだろうな、アニメは。現実逃避に最適のものだなと思う。