風の音しかしていない

 

そういえば、この間、玄関で突然呼び出し音が鳴った。通常、階下のエントランスから鳴るものだが、なぜか玄関先で誰かが鳴らしている。

こんなことある?って感じ。夜の22時前くらいだった。これからお風呂に入らないと行けないということで、居留守してみて、それ以来何もないのだが、その日は部屋の前の廊下を誰かが歩いている音とかがしていて、何やら怖かった。共用部の廊下は外ではなく建物の中にあるタイプなので、オートロックを抜けてきてしまえば、正直誰の目にも触れないし、逃げ道もない。とはいえ、外側の通路だったからといって、上層階だったら逃げ道なんて結局ないのだけれど。

最近夜更かしをすることが増えた。前は遅く帰ってきて、お風呂から出てきたらこのくらいの時間で、眠れなくて深夜の意味のわからないアニメを見たり、初見の海外ドラマとか、途中から映画を観ていたとかそういうことが多かった。

最近は、仕事で疲れてしまって、眠れないことが多い。何に疲れるかってスタッフマネジメントというやつだ。要するに管理職というものだ。上司からの通達と、スタッフからの申し入れとに板挟みになるタイプのアレだ。

私はあまり道筋を立てて人と話すタイプではない。自分の気持ちを伝えることはするし、相手の気持ちを聞いて一緒に考えることが多いが、最終的に着地点をここに持っていきたいとか、相手からこういう返事を引き出したいなどと考えているわけではない。

本人の気持ちと私がいい方向ではないかと考えていることをすり合わせて、一緒に最終目的地を設定することが多い。相手が乗り気でないなら動かすことなんてできないと思っているからだ。それに私は人を懐柔する術を持ち合わせていない。一緒に考えて、効率よく、気持ちよく、面倒くさくない方法で、最小の労力でできる限りの成果を求めていきたいと思っている。そうは言っても、嫌なものは嫌であるし。私が嫌なことは大抵みんな嫌なので、できる限り、嫌なことは最小限に済ませたい。なんなら私がささっと済ませてしまって、痛手を負って、その後はみんなで頑張って形にまで仕上げることに尽力してほしい。

その間に私はヘコヘコに疲労して、現実逃避型の睡眠を貪って立ち直っていきたいと思っている。最終的にいつも最悪なことにならないって信じている。なんとなく、私はいつでも上手くやっていけると思っている。最悪なことをイメージするほど危機的な状況になると、本当に背筋が震えるものだからだ。

さっきは何故か、青葉城恋唄を聴いていた。なぜ知っているのだろうか。CMソングだったのでしょうかね?

旅に出たい。会いたい人がいる。ああ、やっぱり眠い。

早く夏にならないかな、海へ行きたい。ビールを飲んで、音楽を聴いて、ゆるゆる過ごして、一緒に笑って、それから窓を開けてドライブをしたい。運転はしないけど。

 

 

ぼくを葬る (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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