僕の背中を押したんだ。

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あれから、何日経過したのだろうか。

気づけば2ヶ月に差しかかろうとしている。9月に買ったGEZANのnever end rollを実はまだ、ほぼ毎日聴いている。


今はもう、全てが耳に馴染みすぎているので、はたと気付くとBGMと化していて、殆ど聞き流しているのではあるが。当たり前だ。何日も何日も聴き続けておいて、新鮮な気持ちでい続けるなんて無理ってもんである。



違う曲も聴いた。確かに、ちょこちょこ。

LOSTAGE.bloodthirsty butchers.bon iver.the lilac time.MGMT.queen.坂本慎太郎とか。

結局またgezanを聴いていた。今日も。夏のようなアルバムなんだけども、夏に想いを馳せるくらいならいつでもいい。


あんなに沢山いた音楽好きなんて、今はもう殆どいない。ライヴへ行き続けている奴なんてもう。

新たな知り合いに聞かれる、誰のライヴに行っているの?って質問に辟易する。音楽を言葉で、しかも音楽を聴くだけの私に、説明させるなんて酷だろう。誰のライヴなんて言ったところで、わかりっこないし。説明できるのはロック。インディーズ。又は洋楽も。なんていったところで、距離はとにかく縮まらない。


音楽は大好きだけど、こーゆう会話は本当に嫌いです。

音楽はそんなに詳しくないから、メジャーなやつしか聴かないかも。とか言われるのも。

マイナー好きなの?とか言われるのも本当にうんざりです。


何、メジャー感出してきてるのだろう。メジャーてなんや。マイナーってなんや。少なくとも君より全員有名だろう。君がメジャーなんじゃなくて、君がただ聴いているだけの彼らが有名なだけなんだろう?


まあいい。音楽の話を広げるなんて無謀過ぎることは既に立証済みなのだから。この世には腐るほどの音楽がある。人の好みも腐る程雑多である以上、偶然に隣り合った私たちの音楽の趣味が合致する確率なんて途方もなく低い。

別に構わない。好きな音楽が合わなくたって。と私はいつも思う。映画の趣味が合わなくともどうだっていい。合うやつなんていないのだから。


どうして音楽の趣味が合うこと、映画の趣味が合うことに重きを置く人がいるのだろう。そんなに重きをおくのであれば、もっと沢山音楽を聴いて、沢山映画を観ればよいではないか。


メジャー感が出てれば確率が上がるからいいのか?大体、メジャーってほんとになんなんだろう。


音楽なんて聴かなくなれば、急にどうだってよくなることだってある。だって音楽なんだもの。音楽以外ではないから。

私は毎日イヤホンから流れる音楽を聴いて歩いている。仕事の行き帰り、待ち合わせまでの道のり、お出かけの最中。1人で外にいるときはいつも音楽を聴いている。


道を走る車の音も、地下鉄の音も、店のBGMも、おかしな人に話しかけられる意味不明な言葉も、私にはなんにも聞こえない。お会計するとき、接客される時、ご飯食べる時、お茶するとき、道を尋ねられるとき。そんな時はイヤホンを外しているけれど。


そう考えれば、最近道で、普通の音を聞くことなんてほとんどないな。

聞こえないふりをすることが有用なことも少なからずある。




泣ける。

僕は選ばれなかった。選ばれたとしても、怖気付いただろう。でも、彼は違った。巨大セットをメイクした。それが僕の背中を押したんだ。