行けるやつ、行けないやつ

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元旦に平城宮跡では凧揚げをしている人たちがいた。凧揚げって久々にみたけれど、なんだかなんとも言えない気持ちになりました。懐かしいな。近鉄で大阪から奈良に向かうと、新大宮〜奈良駅の間に平城宮跡を突っ切っていく。朱雀門西大寺が1番近いらしい。


小学生の時に、遠足で平城宮跡に行ったことがあるのだが、私の記憶が確かなら、多分平城山から歩いたと思う。非常に辛かった記憶があって、昨日なんとなくGoogleマップを見て納得。正気の沙汰じゃないな。健脚を育てるためだったのだろう。


田舎の子は歩かざるを得ないからな。町の子になったことがないのでわかんないけど、多分、子供の数が少ないために、小学校も沢山ないわけだし、遠くたって歩いて登校しなきゃならない。田舎ってことは電車だって不便ってことだからね。単線なんだからね。今も昔も。もう住めないわ。



もう、1月も終わりに近づいている。去年からまたもやゴタゴタが始まって、いい加減苛々している。全然先を見据えることができない。いつも、定期的に何かを始めようとすると足枷を思い出させる。



今年は既にライヴ初めをすませているんだな。イベントだったんだけど、前回はいいバンドを知れたのだけど、今回は特になんの収穫もなし。友達と楽しい時間だったなーってぐらい。


今はこれから行きたいなと思っているライヴに行くのかをずっと迷っている。飽きもせず。迷う。


ライヴハウスに1人で行くのはなんのためらいもない。1人でご飯屋さんに行くとか、飲みに行くとかの高いハードルを思えば、1人ライヴは1人ドトールくらいの気楽さと考えれば良い。


1回分友達との飲みをライヴにすり替えるくらいの価格で、一杯のビールと音楽で、2-3時間楽しめる。日本のバンド価格なら。


何をそんなに迷うのかというと、ライヴハウスではないから。カフェでのライヴ。。

あのー、カフェライヴって、急に1人のハードルが高く感じるのだけど。違う?


じゃあ誰か誘えば?って私も思った。そんですぐに答えた。誰を??

誰も聴いてないねん。唯一知ってるかなー?って思った人でさえ、知らんかったし、YouTubeで見て、え?って反応だったわ。


誰もいない。ライヴに行けば、好きで聴いている人もたくさんいるのに、ここには誰もいない。そうだ、誰もいない。人は出払っています。


こんなバンドでね、こんな感じでね、何系でね、なんて話をするのも疲れた。だから1人で行くのだ。


ライヴハウスのイベントも1人でいける。長丁場でも、昼下がりからライヴ終わりが普通のやつなら問題ない。


1人で行けないものもある。野外フェス、クラブイベント、22:00とかスタートの朝までのやつ、カフェやイベントスペースの弾き語りイベント。最後のやつは1人云々の前に乗り越えるべき壁が多すぎて、誰かと一緒なら立ち向かえるものなのかもよくわからない。


今回悩んでいるのは最後の、どうしていいのかわからない部類のやつ。なんで、カフェでライヴするんだろう。なんで??



わからん。行きたい。1人でも。カフェだったら、飲み物は美味しいやつ飲めるのかな。どうせ500〜600円払うならカフェのが美味しそうだな。別に美味しいなら800円でもいいけど。



ビアレッティ 直火式 モカエキスプレス 3カップ

ビアレッティ 直火式 モカエキスプレス 3カップ




顔に見える。

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毎年のことながら、年末に向けて風邪をひいてしまう。この時期は大好きなんだが、いつもヨボヨボになる。しかも、なんだか今年は変だ。いつまでもグズグズと停滞している。


忙しいのは仕方ないものの、今年はいつもよりごちゃごちゃしているからな。クリスマスは寝込んで過ごした。風邪をひいていると風邪薬を飲んでいることもあるのだろうが、めちゃめちゃ長時間寝ることができる。


疲れていたのもあるのだろうな。

ともかく私は風邪のひき始めなのかアレルギーなのかがわからないのだ。発熱した時に風邪だなと気付く。

どこかで、サラサラの透明な鼻水は風邪ではないと読んだことがあったので、とうとう花粉症が発症してしまったと思い込んで耳鼻科へ行ったら、風邪やね。と言われたことがある。


涙もでるし、くしゃみ鼻水がすごいし。微熱でやし。と言ったら、熱っぽい気がするものの、花粉症で発熱はしない。と教えてもらった。本当にめちゃしんどくて、花粉症の人は毎年大変や!と思っていたら風邪だったのだ。あの年もしんどかったわ。


実はまだ風邪が治らない。咳が出始めてしまって、困っている。

鼻水鼻詰まりは風邪薬や鼻炎薬で結構すぐに治るのだが、私は咳止めをほぼ信じていない。否、飲んだことがない。


飲んだことはないけど、兄が昔、咳が止まらず薬を飲んでいたが結局咳は止まらず、薬もやめてしまった。何かわかんないけど、咳は勝手に止まったようだ。

同僚も咳が止まらなくて、薬を飲んでいたけど殆ど改善しなかった。


薬の相性があるから色々試す方法になるようだけど。薬もできればあんまり飲みたくないなと思う。なんか疲れちゃうし、胃が痛くなるし。

鼻炎の薬はピタッと止まるけれど、鼻と喉をつなぐ粘膜的なところがチリチリするような乾燥感が出る。これが出ると効いてんだなと思う。嫌な感じなんだけど、これと引き換えに鼻水とさよならできるなら構わない。鼻をかみ過ぎれば肌も荒れるし、頭痛もする。原因がこれで鎮痛剤なんて飲みたくはないもの。


鍋的なものを共につつきたいのだけど。風邪っぴきの私と一緒に鍋やなんてリスキー過ぎて誰も誘えない。

一人鍋か…思い起こすと、ここ2週間バタバタ忙しくご飯をまともに食べていなかったことに気づく。ファミマのおにぎりかパンしか食べていない。

ふと出来た2日の余裕で夜ご飯を野菜沢山の鍋を食べて、諸用の休日を過ごした途端に風邪をひいてしまった。



いつひいたのかわからない。マスクを常用していたし、風邪気味の人と鍋も食べなかったのになぁ。ヨボヨボ過ぎて、地下鉄で感染しちゃったのかもなぁ。

POPCOCOON

POPCOCOON


ビール片手に

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alabama shakes @堂島リバーフォーラム


初めて見たし、初めての場所だった。デカイとこで、2000くらいらしい。多分。IMPくらい?MGMTを観た時と同じくらいかなと思ったけど。


ともかく、かっこよかったなぁ…自由自在って感じ。何が?って言われてもわかんないけと、なんでも思い通りになりそう。彼女なら。パワー満タン。


おっきかったわ。私がもしも、彼女とおんなじ体型だったら、どんな感じなんだろう。なんてしょうもないことを考えながら観てた。


お腹のお肉を気づいたらつまんでそうかも。それに、彼女には歌があるが、私が太ったって歌が味方についてくれるわけではない。悪夢じゃないかね。


バグダッドカフェを思い起こす。もちろん、もっと若い。それに太っていたのはお客の方で、スタッフはコリコリに痩せていた。

好きな映画なんだなぁ。そういえば、数年前、まだ父が健在だった頃に、親子3人でこの映画を観たな。なんの時間だったんだろう。



たくさんの人が同じ時間に同じ目的で集まることに、時々不思議に感じることがある。フェスとか確かにそうだよね。彼らのために集まったのかなんて、特に感激なんてしないけど。


gezanの新ドラマー決定の動画観て、かなり胸熱になってしまった。行ってもいないライヴのツイートとか。すぐに忘れるけど。その場にいないからね。


ドラマティックなんだけど、当事者にとってもドラマティック感って増大してんですかね?日常のうちのスタッカートみたいな感じかね。私にはそれほどドラマティカルなことは起きていない。たまにあるか。めくるめく色々起きることとか。



本当にそこに気持ちが乗っかって初めてドラマティックだなと思うのかもしれない。情熱大陸の音楽がずっとなっていればいいのかもしれない。


私の頭の中には今でもnever endrollが鳴り響いている。2/28のライヴに行けば飽和度が上がって、帳尻が合うよになるのかな。行きたいなー。マイルールに反する行為なんだけど。新代田feverか。月末だよなぁ。


Guero

Guero


海に流した

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サーフィンをしたことのある人ならわかると思うのだが、初めてサーフィンをした日の筋肉痛や、身体の痛みの話。


サーフィンを一年以上振りにやった。いつもは役に立ってはいないものの、付け焼き刃の筋トレなんかを行なって臨む海開きに、今回はただの日常だけで、挑んでしまった。別に自分の筋力を過信したわけでもないし、自力を試そうだなんて思ったわけではない。


ただ、忙しい日常にかまけて、筋トレなんてしなかっただけだ。それに、ちょっと筋トレなんてしたところで、パドルで使う筋肉を鍛えるのはなかなか難しい。

パドリングで使う筋肉を鍛えるのは、パドリングが1番なのは間違いない。


とはいっても、初めてサーフィンをしたあの日の筋肉痛なんて2度と味わうことはない。やっぱり最初が1番痛い。

まず、ウェットが脱げずに脱がせてもらった。お昼ご飯を食べるのに手が震えていた。全身ギシギシで、翌朝起き上がるのに苦労した。仕事中もギシギシ身体中から音が鳴るほどだった。


こんなことはまずない。ウェットだって自分1人で脱げるし、筋肉痛だなぁと感じながらも、ウェットを洗って、掃除して、洗濯して…日常は問題なく過ごせる。


ただただ痛いだけだ。ブラジャーのホックが1番辛い。のは私だけ?ちょっと息を飲む痛さ。懐かしいこの痛みと馴れ合って、海を思うのだな。


海を楽しむ余裕はあんまりなかった。私、意地でサーフィンしている部分があって。パドルがうまくできなかった、テイクオフがうまくできなかった。すぐにバランスを崩してしまった。クソ波にしか乗れなかった。そんなことで、するっと海から上がることができなくて、あと一本、あと一本なんてやっているうちに、体力がなくなる。


岸に戻るパドル分だけ温存して、上がるようにしている。こないだできなかったから、昨日できなかったから。ただの意地でやってるだけかも。別に楽しくはない。近頃は。


数年前から楽しいのかどうかわからなくなってきているのは確か。

あのうまく乗れた時の興奮と快感は針が振り切れる感じだし、またあの体験をしたいって思うけど、あんなに感動的だったのは生まれて初めて、うねりからテイクオフできたあの初めての時だけだった。


初めてだったから、あんな素晴らしい体験をしたのかもしれない。私1人だけの世界のようだった。夢のようだった。雑音が消えて、キラキラした海と波と太陽の光だけだった。


こんな感覚にも慣れがやってくるのか。勿論、足の下で水の感覚を捉えることなんて他にはないことだし、波を滑り降りることも他では経験できない。あのお腹の底から込み上げてくる光るパワーなんてなかなか出会えないのかもしれない。


光っていたかは不明なんだけど、まさにそんな感覚だったのは間違いない。映画みたいにドラマティックだったな。


いつまでも上手くならないから、ハマるんだって言われたけど、いつまでも下手くそだからへこたれるんだ。とも思う。少しくらい、ちょっとずつご褒美が欲しいです。



好きな気持ちも揺らぎやすいし、ちょっとしたことで、すぐに覆る。でもサーフィンをしている時って、いつも悔しい思いをしたり、イライラしたり、熱い想いを抱いていたりする。主に自分に。不甲斐ない、情けない。そりゃ楽しくなんてないのかも。でも、総合的には楽しいし、身体を動かすことは、やはりスッキリできる。ガス抜きにはいい。


色んな日々を忘れ去って、自分と波だけを考える時間なんてあんまりないもの。それが、楽しいか悔しいかなんて、あんまり重要ではないのかもしれない。集中して、自分の体を使うことで、いつもと違う体験ができているから。


海が好きだってことも大きな理由。海へ行って波待ちしているだけで、本当に来てよかったなって思える。沖にパドルして、岸に戻っては、沖へパドルして…何やってんだ?と我に帰ることもあるんだけど。波間にプカプカ浮いてるだけで、ズルっと脱皮した気分。



海は大きいし、美しい。波をくらうこともあるけれど、それでもやっぱり気持ちをつるんと洗い流してくれた。クソ波やったけどな。



そうだ、奈良に行こう。


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the strokesのアナログなんだけれども、やっぱりかっこよかった。前に聴いたのだけど、改めてかっこよかった。じわっと。やっぱりなって感じ。


やっぱり。まぁ、確かに。聴き飽きた人もいるんだろうけど。私も一時期聴き飽きた。でも、やっぱり、いいな。。嬉しくなる。


the black keysも、試聴してて思ったけど、どれもかっこいいな。ほんと最近聴いたとこ。全然知らなかった。




昨日の空はきれいだった。


いつか、あの日の帰り道に、奈良から生駒山を越えて大阪に戻る夕暮れ時の電車から、見えた夕焼けがとても綺麗だった。夏の暑い日だったけど、昨日同じように、窓から見えた夕暮れの空も、あの日のように綺麗だったな。


夏の日に乗っていたのは近鉄だったかな、昨日は中央線から空を見ていた。もう、冬の空だった。同じ日には戻れないし、あの時に無くしたものと、昨日に崩れ去ったものは、似てはいるけれど、全く別のものなんだなと思う。


空はいつも綺麗に見える。透き通って、薄い青とオレンジにピンク。くっきり残る影に光る雲。車で帰る時もそう。生駒を越えたところの道や空、何度も見た景色で、いつも、物悲しい、後ろ暗いもやもやを抱えて奈良を後にする。


ライヴ帰りの時だけは、こんな思いを抱かずにいられるな。

私にとって、奈良は苦しい思い出の街になりつつある。近鉄でも中央線でも、JRを使っても、車であっても、特別な思いがいつも渦巻いている。



何かから逃げるような気分で、奈良から帰ってくる。逃げるのは後ろめたい、だけども気分が重い。奈良は寒い。好きだけど、大嫌い。



Goodbye Terrible Youth

Goodbye Terrible Youth


LOVEレコ発

生まれて初めての双子玉子だった。


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AgeFactory / LOSTAGE @neverland on 11/22/2016


AgeFactory


初見。loveのレコ発。奈良のバンドで五味兄がプロデュースしたそう。


若いバンドだったのだけど、かっこよかったです。苦手な感じだったらどうしよかと思っていたけれど、さすがにそんなことなかった。

力強いバンドでした。

わざわざ力強いだなんて言う必要もないのだと思うのだけど、若いバンドってだけで、あっち系じゃないかと身構えてしまうところがあって、わざわざ言ってみた。

弱々しい、鼻づまりの、線の細い感じのバンドではありませんでした。と。


誰ってことはないのだけれども、あっち系が苦手だったので。少し、聴く人によっては懐かしい感じになるのかもしれない。私は過去にTHE SALOVERSを聴いていたことがあるのだけど、彼らを懐かし系のロックと言われたことがあったので、人によってはそうなのかも。


THE BLACK KEYSを懐かし系って言ったりするもの?よくわかんないけど。


私はスチールっぽい音より、木っぽい音が好きです。ステンレススチールの鉄壁のシステムキッチンよりか、ETの映画に出てくるお家の中みたいな音が好きです。さっぱりわかりません。ETをちゃんと観た記憶がありません。

でも、そんな感じです。


声がハスキーでかっこよかったし、全体的にともかくよかったです。

良かったので出順が後なのに先に書いてしまうほど、かっこよかったのは確か。また観たいと思った。ふわふわした感じのない、ガツっとしたバンド。


グレムリンに出てくるお家みたいな音でもいいかも。グレムリンは去年観たから、なんとなく合ってる気がする。雰囲気。


LOSTAGE

???

戦争

新曲

SURRENDER

ひとり

手紙

海の果実


なんか忘れた。記憶がない。かっこよかったのは確かです。仕事終わりだったので、途中だったのか1曲めから聴けたのか不明。

新曲やっぱりいい。くるくる踊る、らんらんらん歌うみたいな。



ライヴ行くのやめようかなとちょっと思った。別に理由はないねんけど、見過ぎた気がする。飽きたわけではないと思うけど、少し間を置いてから観たら、セトリにも新鮮さを感じるのかもー?


それはないか。でもわかんないけど、私的にはもうLOSTAGETHE STROKESと同じくらいには別格で、飽きるとかって感じではない。もういいや。と思ってしばらく行かなかったこともあるけれど、なんとなく行きたくなって。をくるくる繰り返してる。


NO GRACE [12 inch Analog]

NO GRACE [12 inch Analog]

僕の背中を押したんだ。

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あれから、何日経過したのだろうか。

気づけば2ヶ月に差しかかろうとしている。9月に買ったGEZANのnever end rollを実はまだ、ほぼ毎日聴いている。


今はもう、全てが耳に馴染みすぎているので、はたと気付くとBGMと化していて、殆ど聞き流しているのではあるが。当たり前だ。何日も何日も聴き続けておいて、新鮮な気持ちでい続けるなんて無理ってもんである。



違う曲も聴いた。確かに、ちょこちょこ。

LOSTAGE.bloodthirsty butchers.bon iver.the lilac time.MGMT.queen.坂本慎太郎とか。

結局またgezanを聴いていた。今日も。夏のようなアルバムなんだけども、夏に想いを馳せるくらいならいつでもいい。


あんなに沢山いた音楽好きなんて、今はもう殆どいない。ライヴへ行き続けている奴なんてもう。

新たな知り合いに聞かれる、誰のライヴに行っているの?って質問に辟易する。音楽を言葉で、しかも音楽を聴くだけの私に、説明させるなんて酷だろう。誰のライヴなんて言ったところで、わかりっこないし。説明できるのはロック。インディーズ。又は洋楽も。なんていったところで、距離はとにかく縮まらない。


音楽は大好きだけど、こーゆう会話は本当に嫌いです。

音楽はそんなに詳しくないから、メジャーなやつしか聴かないかも。とか言われるのも。

マイナー好きなの?とか言われるのも本当にうんざりです。


何、メジャー感出してきてるのだろう。メジャーてなんや。マイナーってなんや。少なくとも君より全員有名だろう。君がメジャーなんじゃなくて、君がただ聴いているだけの彼らが有名なだけなんだろう?


まあいい。音楽の話を広げるなんて無謀過ぎることは既に立証済みなのだから。この世には腐るほどの音楽がある。人の好みも腐る程雑多である以上、偶然に隣り合った私たちの音楽の趣味が合致する確率なんて途方もなく低い。

別に構わない。好きな音楽が合わなくたって。と私はいつも思う。映画の趣味が合わなくともどうだっていい。合うやつなんていないのだから。


どうして音楽の趣味が合うこと、映画の趣味が合うことに重きを置く人がいるのだろう。そんなに重きをおくのであれば、もっと沢山音楽を聴いて、沢山映画を観ればよいではないか。


メジャー感が出てれば確率が上がるからいいのか?大体、メジャーってほんとになんなんだろう。


音楽なんて聴かなくなれば、急にどうだってよくなることだってある。だって音楽なんだもの。音楽以外ではないから。

私は毎日イヤホンから流れる音楽を聴いて歩いている。仕事の行き帰り、待ち合わせまでの道のり、お出かけの最中。1人で外にいるときはいつも音楽を聴いている。


道を走る車の音も、地下鉄の音も、店のBGMも、おかしな人に話しかけられる意味不明な言葉も、私にはなんにも聞こえない。お会計するとき、接客される時、ご飯食べる時、お茶するとき、道を尋ねられるとき。そんな時はイヤホンを外しているけれど。


そう考えれば、最近道で、普通の音を聞くことなんてほとんどないな。

聞こえないふりをすることが有用なことも少なからずある。




泣ける。

僕は選ばれなかった。選ばれたとしても、怖気付いただろう。でも、彼は違った。巨大セットをメイクした。それが僕の背中を押したんだ。