フジロックともかく雨

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土曜の朝10:10ころに越後湯沢駅に到着した。苗場までバスで40分ほどと聞いていて、シャトルバスに乗るまで30分ほど並ぶと何かで見たので、ギリ間に合うか、ちょっとだけでも見れたらな…11:40のホワイトステージだったが、結構奥まっていた。記憶によると手前と思っていたが、field of heavenの手前ってだけで割と奥だったんだな。


結局バスに乗れたのは11:40ころで、苗場に到着したのは13:00ころ。私がトイレに入った時にグリーンから銀杏boysが聴こえてきた。つまり13:30だ。駅からグリーンステージ脇のトイレまで3時間かかってる!


2時間もかかったわと思ってたけど、今気づいた。3時間か、夜行バス以外で一番手に間に合う方法なんかないのかも。ともかくフジは広いし、苗場は遠いし、なにをするにも時間と距離がかかる。


フジ直前に梅雨明けして、喜んでいたところ、突然台風が現れて土曜にやってきた。土曜だけにやってきた。どんなタイミングやねん。


トイレから出て、傷心の私。GEZANショックというか、シャトルバス待ちの列に疲弊したものの、その後全てを苗場時間に置き換えることができた。でもGEZAN観たかった。もしフジにきてなかったらライヴ映像みたのになぁ。越後湯沢駅からむかうシャトルバス車内ではでは私のwi-fiは圏外だった。フジ会場は圏内で安心。


とりあえずショックと疲れで空腹になり、オアシスで豚丼を食べた。ほんとはカレーが食べたかったのだが事情により食べれず。


むしゃむしゃ食べて14:00からのjaysomへ。豚丼買うのに少し並んだし、店を選ぶのに少し迷って、オアシス内のどこで食べるかで少し迷った。たぶん10分くらいで食べ終えたのだと思う。空腹だったんだな。


jaysomはレッドマーキーの屋内ステージ。ライヴ中に雨が降り出して、曲の雰囲気を醸すなあと呑気に考えていた。


雨に備えてkiwのポンチョをはおり、cakeを見るためにグリーンステージへ。会場の後ろの方で象印のブースがあって、じぶんのボトルを渡すとお茶を注いでくれるサービスがある。最高。


お茶をもらってcakeを待つ。出てくる前の音楽が鳴り続け、照明もキラキラしているのに、出てこない。焦らされて出てきたのはおじさんたち。音源は持っているものの、どんな人たちかは全く知らず。


渋いのでおじさんだろうとは思っていたが、本物のおじさんだった。でも納得。この後、ことあるごとに脳内にsinking shipが流れ続ける。観れて感激。


雨は弱まり、強まりを繰り返し、ライヴ中には割とザーッと降っている時間もあった。首筋にひやりとした感触。ポンチョに雨が入ってきている。

タイムテーブルが発表された時に、cakeとアメフトまで空き時間があったので、午前中の汗を流しに近くの温泉に行こうと思っていた。でも早めに戻ってMartin garrixでも観るとか。


確かに苗場は涼しいが、越後湯沢駅でバス待ちの行列に並ぶ間は、ただの夏と遜色なく暑かった。ジリジリ日焼けしそうな日差しに梅雨明けを噛み締めたのは一瞬だったかもしれない。


グリーンからきた道を戻り入場ゲートを抜け、苗プリを横目にシャトルバス発着場所を通り抜け、バスで来た道ではない方へ進む。しばらく上り坂を歩く頃には、かなりの雨。身体に打ち付ける感覚も、音も、眼に映る雨の線が、風のない中まっすぐ打ち付けている。


ブランドストーンのブーツにはどこから入ったのか雨ですでにびしょびしょ。首筋だけでなく、前のファスナー合わせからも雨が入ってきている。午前中の汗と、今の雨で髪も濡れていた。というか足元もびしょびしょなので、お風呂屋さんについた時には、全体的にびしょびしょ。

風呂屋さんは空いていて汗だけでなく、雨もすっきり洗い流し、あったまって最高。窓から見える景色は雨足が強まり、弱まりしているものの決して止みそうでもない。

どのみちここを出れば、ずっと屋外なのだから、どうしようもない。


おそばを食べて20:00のアメフトを見るには19:00に出ればいいのかなーと思ったものの、18:30くらいに出たように思う。


風呂屋さんをでてすぐに、足はびしょびしょで、ブーツの中へも沢山水が入ってきていた。夜仕様の為に、ワンピースにレギンス、ノースフェイスの雨でも大丈夫ジャケットで保温も担い、その上から既に雨の染み込んだポンチョを着る。


ポンチョはリュックをカバーしてくれるし、最高だ。防水カバーを付けた携帯と、斜め掛けのポーチもまるっと雨よけしてくれる。染み込んでくるけれども、私の上半身はノースフェイスのジャケットでカバー。リュック内の荷物とポーチ内の持ち物は全てジップロックでカバーしてある。雨対策は一応万全でやってきた。


でも雨が降るなんて思っていなかったのだけどな。


風呂屋さんからの帰り道は下り坂で、来る時より幾分雨が弱まっている感じがした。何よりあったかくて元気になった。雨対応のハットとノースフェイスジャケットのフード、ポンチョのフードで頭を庇い、あったかい。


まず一目散にホワイトステージ目指して歩く。ともかく振り続ける雨が弱まると止んだような錯覚に陥る。まだ普通に降っているけれど、身体にぶち当たる感覚のない雨は降っていないも同然だ。


足元は川のように坂道を流れ落ちていく。舗装されていない道は、ぬかるんで、大きな水たまりを作っていたり、田んぼのようになっていた。

ホワイトステージへ行く途中の川には濁流が流れている。朝来ていないけどこんなんじゃないはず。


ホワイトの足元はそれほど悪い感じがしない。到着後すぐアメフトが始まったので、お風呂屋さんでそろそろ行こうと席を立ったのが18:30だけど、そこから身支度を進めたので19:00前に出たのだろうか。


あまりの雨で防水カバーをつけているとはいえ、スマホをポンチョから取り出す気になれなかった。なので、写真も撮ってないし、時間も満足に確認出来ていない。


アメフトはとっても好きな感じなので、音源も聴くことが多い。ライヴで観たのは初めてだし、本人を観たのも初めて。想像通りの雰囲気だった。普通の人。もう覚えていない。大体ステージを直接見れなかったから上の大画面をずっと見ていた。


いい雨だね。って思えるような音楽だと思う。人は便利にできていて、1番気になるところ以外は鈍感になるものだ。音楽に気を取られていると、土砂降りも小雨程度に思えてくる。


本当に小雨になった時に、帰り道に備えて首からかけるライトをリュックから取り出す。といってもポンチョの中で取り出すのだ。ポンチョは本当に便利。晴れていたら重いリュックは地面に置いていただろうが、今日はどこにも置く場所なんてない。10キロを背負ったまま。ライヴ中はさほど苦痛でもない。


アメフトとsiaは少し時間が被っていて、siaを頭から観たいため、開始25分前にアメフトを離れる。お名残惜しや。


同じタイミングで離れる人が多く、グリーンを目指す。本物の川は完全に濁流で、歩く道は小川になっている。ホワイトとグリーンをつなぐ道は途中一部がとても暗い。大雨で脇のブースは完全に閉まっているからかもしれない。


既にグリーンには大量の人の山。足元は完全に水を入れた後の田んぼ状態。モッシュピットには入らなかったものの、割と前で見れた。肉眼でも見ることのできる位置。


どんなライヴするんだろう?siaがスクリーン前に現れた。ゴージャスな白いドレスのフリルからMVで見かけるいつものダンサーが現れて、思わず声が上がる。


曲のMVをステージに再現している感じ。大きなステージ脇のスクリーンを見ていると、完全にMVのよう。それをステージでライヴでパフォーマンスしている。siaは目を完全に隠すウィッグで直立不動で歌う。この日は全く風がなく、ただ大粒の雨が大量に降り注いでいた。


この時間帯は本当にひどい雨だった。シャワーの様に、全身をくまなく濡らしていく。雨水に沈んでいく足下が気にならないわけではないが、そんなことよりステージに釘付け。

期待値が凄かったし、このために苗場まで来たし、大雨だけど、それでも良かった。


曲間は準備のためにステージは暗転し、脇のスクリーンには準備されていた映像が流れている。素敵すぎる。見れてよかった。最後はchandelierの彼女が大きなスクリーンにはけていく映像で、観た人はきっと夢中になって、サプライズ的に受け取った。と思う。

土砂降りの苗場に来て本当に良かったと思わせてくれた。


まだまだ降り続く雨の中、水量のふえた川を上っていく。ホワイトへ戻るためだ。デスキャブを観ないと。20分巻いて始まっていることをこの時私は知らなかった。

なんせ大雨すぎてスマホを出す気にならなかったから。


まあ時間も分からなかったので、なんとも思わなかったけど、デスキャブは3曲だけ観れた。帰りにみた川の水位は本当に高くて、夜中のうちに橋にかかるのではと思わせた。


グリーンに到着した頃には自由に通れる場所をすっかり閉鎖してあった。誘導された道の半分は完全に水没していて長靴なら行ける状態。雨はもう降り続けるという強い意志を感じさせた。


レッドマーキーにはたくさんの人。jonas blueだ。そりゃ盛り上がるね、って感じ。レッドマーキーは屋内なので、雨に打ち付けられることはないが、水はけが悪く、客席の中央あたりのフロアは大きな水たまりになっていて、足首くらいまで水に浸かっている。


クラブ状態なので、ステージ転換の時間を取らずに進んでいく。ほんとに助かる。めちゃ疲れているし、リュックは重いし、床には置けないし、その上眠い。音楽がないとやってられない。


人の空いたタイミングで持っていた椅子に座る。身体が冷えてきたのでカイロを貼って、空腹に耐えかねておやつを食べた。音楽を聴きながら椅子に座ってフラフラ居眠り。お腹に突き刺さる低音が気持ちいい。寒い。


雨に濡れたポンチョに袖を通さずにいると幾分かあったかい。寒すぎるので椅子をしまい、重いリュックでも踊ってみる。なんとかなるもんだ。楽しい。尿意を感じたが私はトイレに行けない気がする。


観たかったanna lunoeで盛り上がって、終わり次第お風呂屋さんへ行くことに決めた。卓球観たかったが、あまりの寒さと疲労に勝てず。雨はまだ降っていたけれど、割と弱まっていた。


4:00前あたりにステージを離れた。夕方に来た時より人が多くて、身体を休める感じではなかった。これからどんどん人も来るのかなと思ったし、何より帰りたい。


5:30にはお風呂屋さんをでて、シャトルバス乗り場へ向かった。新潟方面は通行止めになっていて、バスは運行できなかった。

シャトルバス待ちの列に並んで、椅子に座り、朝ごはんを食べる。おやつ。


割とすぐ運行再開出来て、結構並んでいると思ったが、すんなり乗れた。

帰りのバスは何にも覚えていない。爆睡していたから。


7時過ぎに越後湯沢に着いたけど、店があんまり空いていなくて、えきねっとで予約して券売機で発券する為に並ぶ。驚くほど時間がかかる。


50分ほど余裕を持って予約していたが、まあまあな時間になった。


コンビニで見るお土産はあんまり何にもなくて、急いでお茶とおにぎりを買ったら、割と高額に。よく見るとお茶がコレステロール値を下げるタイプのお茶を誤って買っていた。急ぐとダメだなー。



新幹線で睡眠し、無事に帰り着いた。28日は雨は降っていなかった。私の今年の苗場は大雨のイメージしかない。26と28はお天気に恵まれたようだ。素晴らしい。