ガス

当たり前だが、私は仕事をしている。

あまり私には好きな仕事なんて概念があまりないことに気付く。仕事は仕事であり、楽しいとか好きとかそういう類のものではない。好きなことを仕事にしたいと考えたことがないわけではなかったが、ともかく収入源が途切れることがげに恐ろしかった。

転職をするタイミングに躊躇することも多かった。退職の3か月前には…となると次が決まっているわけではない状態で退職することを考えるとどうしても踏み切れなかった。私は雇われる側の人間だ。

 

一時期不労収入について考えることがあった。なんにせよ働きたくなんてなかったのだ。今は当たり前に朝起きて、地下鉄に乗り込んで会社へ行っている。来る日も来る日も大概地下鉄に乗っている。御堂筋線はあんまり好きではない。人が多いからな。

 

私の夢は旅人だった。旅をして色んな国の空気を吸って、景色を見て、色んな人と出会って、生きていきたかった。でもある程度年齢を重ねた後、どうしたいかはわからなかったな。「根なし草」なんて言える人に憧れた。スナフキンみたいな、ジュウザみたいな自由な人になりたかった。好きな場所に行って好きな匂いを嗅いで生きていけるならそれでいいんじゃないかと思ったけど、それって一人でやるってことで、誰かを連れてとかそんなことは考えにも入っていない。

 

仕事が繁忙期に入るといつも、転職しておけばよかったとか、本当に私がしたかったことはなんだったのだろうなんて考える。日に日に疲れたって言う頻度が増えるとそう思う。少なくとも、残業をしたり、家にもって帰って仕事をすることは私のルールに反していることは間違いないので、今すぐにでも取りやめる必要がある。

私は残業せずに定時で帰ることが正しいと信じている。タイムカードを切ったら、仕事の一切を忘れることが正しいと信じている。できていなくとも信じている。

 

こないだ行った全感覚祭で、どっかの誰かが、こんなところで音楽好きな友達と偶然会うとかいいよなーって言ってた。本当に、いいよねーと心の中で同意しておいた。音楽なんて沢山あるので、一緒のイベントにおんなじテンションで来れる人がどれくらいいるのだろうなと思うとなかなか稀有な存在なんじゃないかと思う。

 

ああいう特別な瞬間を目の当たりにするような一日が私の仕事へ向かうモチベーションを一瞬持ち上げてくれる。火曜日の夕方までは燃料となり、かなり持ち上げてくれた。かなりの力になったと思う。ヘビーだったもの。

 

それから目標額の500万も達成したと聞いて、それもいくばくかの力になった。

 

なので今日はもうふてくされている。最近寒いし、本当に嫌になる。

 

 

わたしを離さないで

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