鳥たち




映画を観ました。彼女がその名を知らない鳥たち阿部サダヲ蒼井優も好きだし、なんとなく。


私は母親を月一くらいで連れ出している。映画見ようよ。と言われたので、なんとなく、見たいかもなーな映画を4つ選んだ。彼女が〜、アウトレイジ、IT、ドリーム。母親が観たいと言ったのが、彼女が〜だった。


昔、実家で暮らしていた頃は、ドラマや映画のラブシーンで無言…みたいなこともあったが、大人になると平気になるもんやね。

私の中では、馴染みのある場所も映っていたし、彼らの話す関西弁も自然でめちゃくちゃ関西弁だった。


馴染みがないほどの関西弁だった。関西弁のドラマや映画はいつも、湿度を感じるので、そんなに好きではない。蒼井優は可愛かったなぁ。どこにも、逃げ道なんてないもんなんやな。


松坂桃李も、竹野内豊もカスやった。阿部サダヲはきちゃなかったわ。そんな落ち込むような映画ではない。清々しさもあった。何に清々しさを感じたのだろうな。広い場所に呼吸ができたからかもしれない。


蒼井優も基本的にあかん奴やった。全然理解はできへんけど、気持ちはわかる。どれもそうやな。その気持ちはわかる。どん詰まりの、汚れてく水の中の気分。


ハッピーエンドな話ではないが、救いがないのかと言われたら、よくわかんないな。あの状態だと、まだわかんないかな。

人は多かれ少なかれ、罪を犯す。法に触れるか触れないかだけで、誰かを傷つけたり、放置し、無視したり、構いすぎたり。いう必要のないことを言い、やる必要のないこともする。


故意か、無意識か、誰かを傷つけて、または自分を傷つけるという罪を犯す。嘘をつくとか、笑い者にするとか。拒絶するとか、囲い込むとか。


映画の中で、もう生きてたって仕方ない。という場面がある。あの時、どうして生きている意味がないと言ったのだろうなと思う。好きな人がもういないから?罪を犯したから?私は後者だと思ったんだがな。今思うと前者かもしれない。


人生終わったな。って言葉を聞くと、人殺しちゃったの?って思っちゃう。そうでなくとも終わったなって思うことはあるのだろうけど。死んでしまう時までは、大体終わらないものなんだろうけどな。


人生、終わったな。って痛感したことは一度もない。どんな時なんだろうな。空恐ろしい。